老舗珈琲店の若き女主人

久々のセッション・レポートです。

お手すきの時、お茶のおともに・・・どうぞ♪

 

 

白い襟に紺色のワンピース・・

上半身だけを見ると男性的なスッキリとした装い。穏やかな眼差しでコーヒーをドリップしている女性が観えます。

 

その日の豆の呼吸を感じ・・まるで、瞑想するかのように湯を回し入れる姿・・

 

女性、男性・・幾人もの若者を使っていますね。32歳の若さでこの老舗店のマスター?・・なぜ?

 

ここは、あなたのおじいさんのお店・・

今は病床にある彼ですが、その彼の技術も風格もすべて受け継いだあなたは、この館の主としてふさわしい品格を備えています。

 

小さい頃から、このあめ色に輝くカウンターに身を乗り出しては、彼の所作と佇まいをずっと眺めてきました。こげ茶の粉が膨らむさまに目を凝らし、音に耳を澄ませ、深い香りを纏って・・

 

・・あなたはここで育ったのですね。

 

おじいさんの最愛の娘・・・あなたのお母さんとお父さんはすでに他界しています。赤ん坊のあなたを、おじいさんは引き取とり、この店で共に暮らしてきました・・

 

 

通りからこじんまりしたドアを引き、一歩足を踏み入れると・・・ウナギの寝床のような縦長の店内が伸びています。シックなこげ茶の調度品が並ぶゾーンには、その時代の紳士・淑女が静かに自分の時間を過ごす姿があります。

 

いちばん奥は・・温室のようなガラス張りのテラスになっており、蔓ものやエバーフレッシュなどの涼やかな葉が揺れる空間。その春のような温かな場所に置かれた籠の中で、小さなあなたは健やかな寝息を立てています。

 

この店に通う人たちは、それぞれお気に入りの場所をもっているようで・・「冬」の凍てつく通りからドアをくぐると、「初夏」を思わせる光満ちる野外テラス、「春」の木漏れ日のような温室、「秋」の豊かな実りを思わせるメインゾーンと、好みの自分の定位置に自然と落ち着いていきます。

 

その中の春の空間が、あなたの母親代わり。・・気持ちよく眠って、目を覚ますと、この場所の住人・・一日の大半を定位置としてここで過ごすマダムたちによって、抱き上げられ、あやされている光景が広がります。

 

4~5歳になると、時にその温室の外、光あふれる野外で遊びながらも、やはり、おじいさんのいる秋の「実モノ」のゾーンでいちばん多くの時間を過ごすようになります。

 

温室と背中合わせの一角・・4人掛けのボックス席があなたの定位置。おじいさんの仕事ぶりを感じながら、本を読んだり、物思いにふけったり・・

 

一見、動きがないので傍からはただ静かに、落ち着いているように見えますが、そういうときほど、あなたの頭の中ではクリエイティブな活動でいっぱい走り回っています。

 

 

あなたに想い出してほしいことのひとつに、

「あなたは、この豊かな世界の住人であること」があります。

 

春夏秋冬・・・この店の世界観すべてが、あなた自身なのです。

 

おじいさんが、あなたの髪、頬を撫でながら言っていますよ・・親らしいことは何一つしてあげられなかった、でも・・・

 

「こんなに美しく育ってくれて・・おまえを育んだこの場所をこころから承認する・・」と。

 

おじいさんも、お客さんも、あなたも、誰一人として、ここで心地よく過ごしていない人はいなかったのです。この世界は、ほんとうに歯車が美しくかみ合い、うまく回っていました。

 

あなたはここに居ていいのですよ・・

 

あなたは周りから一方的に「愛」を与えられて大きくなったわけではありません。あなたの笑顔、声、やわらかな肌との触れ合い・・あなたもまた、あなたでしか与えられないものを通して、すでに存分に彼らに与えてきていることを知ってくださいね。

 

あなたは、おじいちゃん、おばあちゃんの世代と今の若い世代を繋ぐ、貴重な人です。

 

一世代をまたいで、その上の世代の豊かな日本文化の担い手、このままでは途絶えてしまう技術の継承、それをあなたならではの新しい着想でもって、社会に提案していくのが、あなたの今生のメイン・ライフワークとなっています。

 

 

あなたのライフスタイルのパターンとして何本かを同時並行に連立してやっていくというよりも、

一本あなたのやりたい道の上に、今までのお仕事が乗ってくる・・というスタイルが観えてきます。

 

あなたは、横に層を連ねるのではなく・・縦に層を重ねる方のようです。

 

横隣りの店は、あなたの店ではありませんね。自分の店に無いもの、あなたの仕事でないものが必要になってきたら、それを扱っている店に人を走らせてください。

 

そして、縦に重ねるというのは・・・まるで、サンドウィッチをつくるような感じでいいようです。

 

今は、メインとなるハムをはさむことに集中する時期としてとらえてみてはいかがでしょう。

ハムをのせるときは、他の層のことを考えることなく、どの種類のハムがいいか・・厚さはどのくらいが美味しいか・・ハムをのせることだけに想いを巡らし、腰を落ち着けて取り組んでいいのです。

 

オニオン、レタス、マスタード・・これまでのアイデンティティーもいずれ全部重なってきます。

 

あなたにとって最高のバランスで積み終わると、大きな自分が、それこそ大きな口を開けてその全ての層を一緒に味わう時期が来ますよ。

 

肉厚なメインをしっかり味わいつつ、これまでの活動・アイデンティティーの重なりが絶妙に効いているのを感じ、あなたは満足感に浸ることでしょう。

 

そして、そんな自分の積み重ねた層の美味しさに感嘆するのも・・そんなに遠いお話ではないようですから・・安心してハム一色になってしまう今の時期を、大きな視点でとらえて静かに楽しんであげてください。

 

 

さぁ、ここで冒頭のシーン・・・

おじいさんの定位置で 美しくコーヒーをドリップしているあなたの姿に戻ってきます・・

 

あなたの佇まいに魅かれた若者たちが、あなたと共にあることを「喜び」として、この店に集まってきています。表舞台では、アイコンタクトやうなづきでのコミュニケーションが主。皆、この店の意図を汲んで自発的に活き活きと動いています。

 

バックヤードでは、表での失敗の改善点や個人的な悩み・・・あなたは家族のようにひとりひとりと向き合い、姉のようなあり方で、やわらかく応えてあげていますよ。ここでは笑顔が絶えません・・あなたは、いいオーナーです。

 

入り口は狭いですが・・・

一度この店内に足を踏み入れた方たちは・・・あなたの世界観に魅了され、何度もここを訪れたくなることでしょうね。そして、生涯大切な記憶として、あなたの場所をこころの片隅に置きつづけることでしょう。

 

 

【具体的な質問も、ストーリー中の輝く住人たちにインタビューして 応えてもらっています♪】

● 自分のないところを補ってくれるビジネスパートナーが立ち上がってきます、可愛らしい女性です

● 娘さんは自分の直観の鏡、問いかけに対しての彼女の反応を使って「やる・やらない」の感触を判断していってOKです

● あなたと対角線上に、ご主人にもホッとできるコーナーをしつらえてあげるとより家庭円満に

● 彼のおかげで今の自分があることを実感できるときが来ます、自然に溢れ出てくるセリフが彼の耳もとで涼やかに囁かれています♪

 

2015年5月27日 Cafe対面セッションより「あなたの最高に輝く過去世ストーリー」1時間:6,500円

こちらのセッションの印象・ご感想もいただいています→「優しい時間の記憶・・・」

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コメント: 2
  • #1

    ユカ (土曜日, 30 5月 2015 06:26)

    のりこさんが伝えてくださるストーリーを一緒に味わいながら、とても豊かな時間を過ごすことができました。
    なんともいえない心地良い余韻の残る映画を観たような…そんな気分です。
    そして、こんなふうにブログでまとめてくださって…、小説でも楽しめた感じ♪ ノベライズ本ですね^^
    素敵な映画がそうであるように、これからお気に入りの一本として、このストーリーを大切に、共に歩んでいきたいなと思います。
    ありがとうございました!

  • #2

    noriko♪ (木曜日, 04 6月 2015 16:27)

    ユカさん・・♪

    ノベライズ本だなんて表現してくださり・・・嬉しかったです。
    そして、なんとかあの映像ストーリーを文字として残したい・・・という欲求が湧いて
    一気に書き上げられたのも、ユカさんにお会いしたからだと思っています。

    人との出逢いは、ほんとうに化学反応。
    おそらく「書く表現」に着火したのは・・・ユカさんの才能の中の表現力が
    わたしに映ったことによるものでないかなと(笑)

    書いてて楽しかったんです。
    綴る楽しさを思い出させてくださって・・ほんとうにありがとう。

    以来、ブログ記事のUPが頻繁になっていますよね・・(お気づきかな?)
    これ、ユカさんのおかげですよ♥