『電磁波過敏症』について、ご質問にお応えします①

 

先日、インスタのDMに電磁波過敏症へのご質問をいただきました。

 

「電磁波過敏症」に関しての体験談は、わたしのプロフィール下段に詳しく載せていますので、初めての方は、まずはそちらをお読みいただけたらと思います♪

 

→【電磁波過敏症の恩恵】

 

ただ、この記事を書いたのも・・・2011年3月11日に起こった「東日本大震災」がきっかけで、もう10年経つんですよね。わたしが「電磁波過敏症」と診断されたのも20年前であり、当時かかってた北里大学研究所病院の化学物質過敏症外来(現・環境医学外来)も、今はなくなってしまっているようなんです。

 

あれから付け足したい情報もありますし、発症して20年経過した今のわたしだからこそお話しできることもあるかなと思い、この機会にできるだけお応えしていこうと思っています。

 

ご質問者の方以外にも参考になる方がいらっしゃるかもしれません。あるいは、別角度からの発見があるかもしれませんので、ちょっと気まぐれな更新の仕方になるかもしれませんが、何回かに分けて少しづつ綴っていければと思っています。ご興味ある方は、よかったらお付き合いくださいね・・・♪

 

 

まず、ご質問をしていただいたKさんは、今、ほんとうにお辛い時期だとわたしは思います。わたしも同じ症状が出ていましたから・・・。わたしは発症して北里大学研究所病院にかかるまでの最初の4か月間が、いちばん症状がきつく絶望的になりました。この気持ち悪いという体調の悪さの正体がいったい何なのかわからないとき、人はいちばん混乱するし、不安になるのではないかなと思うのです。

 

この正体を調べるにあたって、ふつうまずはネットで調べると思うのですが・・・、「電磁波過敏症」の症状がきつい人にとっては、この「自分でネットで調べる」ということが困難になります。

 

Kさんも「スマホも5分程しかできません」とおっしゃっているように、電磁波を発しているPCやスマホを長時間扱うことができないからなんですね。(この辛さ・・・わたし、すごくわかります)

 

わたしの場合、20年前は今のようにネットもこんなに詳しく調べられるほど豊富ではありませんでしたし、サイトも少なかったと思うのですが・・・。

 

幸いなことに、弟がネットに詳しくて、ある日「姉ちゃん、この間、電磁波過敏症になっちゃった~って言ってたけど、あれヤバいかも。ほんとうに「電磁波過敏症」ってあるみたいなんだわ。このサイト見てみ」って、教えてくれたんです。

 

そして、当時、日本で唯一「電磁波過敏症」を扱っていた北里大学研究所病院を見つけてくれて、「2か月~4か月待ちだっていうから、すぐに予約をとった方がいいよ」と、助言してくれたんです。

 

当時勤めていた派遣先の会社で、書類をちょっと離れた棚に置く際に、PCのタワーから噴き出している熱風がふわって腕に当たるのですが・・・。その熱風が腕に触れる度にビリビリしたことから、「あぁ、わたしはきっと電磁波に反応しているんだなぁ」とは、思っていたんです。

 

過去、わたしの友人の中にも二人ほど「電磁波に弱い」という表現の仕方をしていたこともあって、弟と電話で話しているとき「電磁波過敏症になっちゃったよ」なんて言っていたのです。でも、ほんとうにそんな過敏症があるだなんて・・・その時はぜんぜん知りませんでした。(自分で勝手に作った造語のつもりで使っていました)

 

わたしに代わって、ネットで詳しく調べてくれるオタクの弟がいたおかげで、わたしは最短距離で「電磁波過敏症外来」という稀な場所に繋がることができたのですが・・・。「情報弱者」という言葉がありますが、「電磁波過敏症」の方は、どうしてもネットから距離をとらざる負えなくなるので、ひとりでは詳しく調べることができず、容易にそういう立場に陥りやすいのではないかなぁと感じています。

 

2~3か月後、やっと予約日が来て診察に伺った際わたしが見たのは・・・「自律神経失調症」や「うつ病」などと言われて、それでも体調が回復せずたらいまわしにされ、2~3年経ってやっとこの北里研究所病院に行きついたんですと話す、患者さんたちの姿でした。ぞっとしました・・・そして、そこにダイレクトにたどり着けたわたしはなんてラッキーなのだろうと・・・。

 

その時わたしは、派遣期間を満了したこともあり仕事を辞めていたので、「生活習慣の改善」にゆっくり時間をかけて注力できたのですが、お仕事をすぐ辞められない患者さんは長期療養ができず、それでも会社に行かなければならないということで、ビタミンCの大量投与のための点滴治療をされている方もいらしたんです。

 

まず、わたしは早い段階で、この情報にたどり着けたこと(弟のサポートが大きかったこと)。そして、この言語化できない体調の悪さを、ぜんぶ理解してくれて、わかりやすい言葉で説明してくれる先生に出逢えたことが、わたしの最大の幸運だったのではと思っています。

 

調べてみたところ、その時の宮本先生が「そよ風クリニック」という名前で荻窪で開院されているようなんです。現在予約が取れるかわかりませんし、Kさんがどちらにお住まいかは分からないのですが、まずはこちらにアクセスしてみてはいかがかなと思います。(わたし自身は、まだ宮本先生が北里にいらしたころ通院したのですけど、たぶん宮本先生にはお会いしていなくて、もう一人の先生にかかっていたんじゃないかと記憶しています)

 

北里研究所病院時代、宮本先生が開いていた外来では、クリーンルーム完備でオーガニックコットンの着衣が用意された、それはそれは心地のいい設備になっていて、なにより先生も看護師さんも、やさしかった・・・。きっとね、「そよ風クリニック」も、そんな雰囲気が引き継がれていると思うのですよ。

 

宮本幹夫先生の対談がこちらのサイトにありました。ここでのお話はとても使えると思いますし、宮本先生の人となりも分かりますので、ご参考までに載せておきますね↓

 

https://www.shabon.com/interview/vol05.html

 

 

「南澤さんは何か治療をされたり・・・?」

 

今はどうかわからないのですが、20年前は保険診療は使えなかったので、たしか・・・一回の診察に2万円程かかったと思います。わたしは、初診から娘の妊娠がわかるまでの7か月間で、3回くらいだったかな?当時住んでいた東京の国分寺~白金まで(地下鉄を使わないよう、恵比寿で降りたかも)電車で通ったと思います。ほんとうにその時は電車はきついものがあったので、その診察日だけ、決死の覚悟でしたね。

 

その時もわたし、人に助けられているんですよね・・・。鉄道マニアの友人がいてね、その子から電車の車両にも「モーター車両」と、モーターを積んでいない、ただの「箱車両」があるからって。なんだったかなぁ・・・「クハ」とか「サハ」とか書いてある車両に乗るといいよって教えてもらったと思う。記憶が薄くて違ってたらごめんね。でも、当時はね、ほんとうにみんなの持っている知恵や情報によって、なんとか救われていたわたしなのです。

 

でもね、どうか無理をしないでほしいです。今の電車は昔のように蛍光灯まる出しの車内ではありませんが、やはり乗れないものは乗れないのですもの・・。もしかしたら、今はオンラインで診療をしているところもあるかもしれませんし、実際に病院にかかっても、ほとんどの患者さんは薬をもらったり治療をするわけではなく、「生活環境を整えて、生活習慣を変える」指導を受けることがメインになると思うからです。

 

長くなりましたね・・・・つづきは次回に♪

 

ご質問にもある「生活上気をつけたことはありますか?」について、わたしがどう環境を整えたか具体的にお話していきましょうね。(→②へつづきます)