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今年の桜は、魅せ方が上手い。

樹齢はわからないけど、地元の名家の庭に立つそれは見事な一本桜。画面に納まらないくらい、この枝すべて一本の桜から派生しています。人間の手が及ばないほど高く、この空はぜんぶ自分のものと言わんばかりに枝の先の先まで血が通うように咲き誇る姿・・・圧倒的に美しい。この桜を誇りに思うほど。
樹齢はわからないけど、地元の名家の庭に立つそれは見事な一本桜。画面に納まらないくらい、この枝すべて一本の桜から派生しています。人間の手が及ばないほど高く、この空はぜんぶ自分のものと言わんばかりに枝の先の先まで血が通うように咲き誇る姿・・・圧倒的に美しい。この桜を誇りに思うほど。

「4月が好きだ・・・」

これまでになかった気持ちが湧き上がってくる

 

 

4月がこんなに美しい月だったとは・・・

 

 

それは、きっと

今年の桜の魅せ方が上手いからかも

 

 

早めに咲いて、みんなの胸を膨らませつつ、

途中、なんども花冷えて

美しい姿をぎゅっと閉じ込めたような

ポージングをとったり・・・

 

 

その間、たくさんの人が上を向くようになり、

人それぞれのタイミングで「あぁ、美しいなぁ」と

実感させるところ・・・なんて、

 

 

今年の桜の在り方に

無性に憧れます・・・

 

 

例年、一気に駆け抜けてしまう「桜まつり」。

一気に盛り上がって一気に散って・・・

そんなことを繰り返していた中で

 

 

ことしは、じっくり自分を見てもらおうと

桜自身が決めたんだと思うの

 

 

気温が上がったり下がったり

気分も上がったり下がったり

調子も上がったり下がったり・・・

 

 

波を経験することによって

その時々の感情で桜と共鳴することができたり

 

 

今年は、しっとりおちついて

桜を眺められる自分がいる

 

 

いつも追い立てられるような4月を

過ごしてきたから・・・

 

 

桜咲いたかな?この日までもつかな?

そんなことだけに意識が向いてしまいがちで

 

 

桜を本気で愛でることなんてできていたんだろうか

こんな美しい、日本が誇る季節なのに・・・

 

 

ぼ~っと立ち尽くして

自国の美しさにただ見惚れる・・・

 

 

そんな数日間が

あってもいいと思う

 

 

本来、人が「春」に出逢ったときの

それが正しい所作なのだと思うから・・・🌸