One Spring Story ・・・ 洗濯女の憧憬

遅くなりましたが、3月2日 埼玉スピマでの ストーリーを ひとつお届けします。

 

 

しもやけで手は真っ赤、ぱんぱんに腫らしながらも 冷たい山からの水で白いシーツを洗っている姿が映ります。ちっともつらくないわと笑顔で答えるあなたです。過酷な仕事でも、「ありがとう」「たすかるよ」「おいしいよ」・・・この言葉をかけてくれる人がいるなら、水は冷たく感じず、カラダの中から熱が出てくるものよ、と。・・・自分や興味の湧かない人のために労働することはできないけれど、大好きな人を支えるためなら、なんだって!とあなたは笑うのです。洞穴のような素朴な家に帰ると、今は動けない愛する伴侶が横たわっています。あなたの外での労働のおかげで、家の中はあったかな空気に包まれています。ある朝、伴侶がカラダを起こして「今まで支えてくれてありがとう。これからは君の本当にやりたかった仕事をしてほしい・・・」と言い出します。自然なタイミングで以前から思い描いていた仕事へ移行していくあなたです。

 

レトロな喫茶店のママとして、店をごっそり任される暗示があります。「これからこの店をやってくわ」と、カウンターの内側で、両足をしっかり着地させ静かな覚悟を決めている思いが伝わってきます。過去、たくさんの子どもたちの母として働いてきたあなた。あなたが育てた子どもたちが、今度はお客さんとして会いにやってくるのが見えますよ。この子たちの世話ぐらい朝飯前だということもあなたのカラダは覚えています(笑)。どうぞ、今の人生を謳歌してください。母親時代・・・もし、もう一度女性に生まれたら・・・「今度は子どもを持たない人生、ひとりの女性として生きたらどんなことができるのか?」を、夢みながら目を閉じました。今、あなたはその夢を生きているのですね。さぁ、『ひとりの女の可能性』 を楽しんで試していってください♪こどもを持たなくとも輝いていた人生を、あなたのコードの中に美しい一筋として加えてみてくださいね。

 

 

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【わたしの一言感想】

 

仕事のモチベーションって・・・・?と、自分の中の仕事観を、ぐるっと一周考えさせらた ストーリーでした。

 

冷たい小川でシーツを洗う・・・というのも、

 

誰のための労働かによって、小川の冷たさも全然気にならなくなるものよと、この方は教えてくださったのです。

 

「わたしにとって、大好きな人と一緒に住むことが一番の幸せよ」 と、彼女は言っていました。

 

その大好きな人というのが、伴侶でも、子どもでも・・・・

 

共に暮らす人が大好きなら、そのとき必要なことにカラダは自然に動くのだと・・・。

 

冷たい川の水でシーツをゴシゴシ力を入れて、洗っている彼女の姿は・・・ハッとするほど、美しいものでした。

 

 

 

仕事の内容も環境も 決して 好きになれるものでなくとも、本来自分がやりたいこととは程遠くとも・・・・

 

「家で待っている人が、もしも、自分が大好きな人」 となったら・・・どんな仕事にも力が入る。

 

母って・・・、いいえ、外で働く人のモチベーションにおいて、「家族像」 の大きさを改めて気づかされました。

 

わたし自身も、家で、外で働く人が力が湧いてきちゃうような 存在にならないといけませんね。 

 

ちょっと、最近、主人への感謝が足りないかな・・と、反省です。