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椿の花びな

もうひとつ・・・わたしが大切にしている

 

「お雛様」です。

 

これは松本のある工房での出逢い。

 

 

なぜ 椿?

 

おひなさまと椿の花がどうもリンクしなくて・・・

 

 

たしか・・・棚には 桜や桃、

春の花らしいものに乗っているお雛様がちゃんとあって

 

その中で 色合いも彫りもいちばん地味な彼ら・・・でも、

 

 

この椿の花にのっているカップルが いちばんふんわりとやわらかなお顔立ちだったので、惹かれていました。

 

「共白髪になるまで・・・」 というフレーズが上がってくるたたづまい。

 

 

 いいなぁ・・・

 

 

いつか娘が・・・そしてわたしたちの行く末がこんなパートナーシップで在り得たら・・・・

 

そんなことを祈りながら、両手にとっていた覚えがあります。

 

 

 

  今になってわかってきたことがあります。

 

 

 

椿の花は、冬、誰も咲かない季節にわたしたちのこころに寄り添ってくれる花。

 

寒風吹く季節にも、ふっくらとふたり頬寄せ合っていってくださいね・・・という、願いが込められていたのかもと。

 

 

わたしたち夫婦も、ふたりの間をつめたい風が吹き、おもわず背中を向けた季節もありました。

 

その都度、寄り添うことを何度もあきらめかけたものでしたが・・・・

 

そのたびに、大いなる力が働いているかのように、不思議なことに掬われてきたのでした。

 

 

 

今から思うと・・・・それは、きっと・・・・

 

寒椿の上でそっと微笑む一対のおしべとめしべ、椿の花からのエールだったのかもしれません。

 

そして、あの工房で上げた祈りが、まわりまわって当時のわたしたちに作用しているようにも・・・

 

 

 

ほんとうに この世界は わたしたちへのエールに満ちているのかもしれません。

 

 

 

 娘だけでなく、どうぞ、これから一対になられる方々へ・・・

 

 

「いろいろあったけど・・・一緒になってよかったね」 そんな風に語り合えるパートナーに出会えますよう・・・

 

お互いの弱さを理解しつつ、お互いのぬくもりでそっと支えあっていける家庭を育んでいけますよう・・・

 

そして、どの家庭にも、その家ならではの笑顔の花が咲きますよう・・・

 

 

こころから こころから・・・・今日、ふたたび この空にエールを上げていきます。

 

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コメント: 5
  • #1

    ツバメ (月曜日, 04 3月 2013 19:27)

    のりこさん☆  

    和の心を愛する気持ちがとても伝わってきます。

    ほっこりします。

    いつも有り難うございます。

  • #2

    noriko♪ (月曜日, 04 3月 2013 20:12)

    こちらこそ、やさしいツバメ様・・・

    共鳴していますよ・・って、そっと置いてくださって

    ありがとうございます。

  • #3

    Panda (月曜日, 04 3月 2013 23:56)

    素敵なお話と素敵なお雛様。。。♪
    そうそう、そういう一対になる人とのご縁をかなり目を凝らして
    探してます、笑

  • #4

    noriko♪ (火曜日, 05 3月 2013 07:55)

    ふふ、笑・・・PANDAさまったら♪

    だいじょうぶ。
    すでに、意図はこの空を気持ちよく泳いでいますから・・・

    そういえば、
    12月のカレンダーの窓から覗いている男の子と女の子の情景にもリンクしますね。

    ・・・いいことありそう~♪

  • #5

    Juicer Reviews (水曜日, 24 4月 2013 21:17)

    This is a great post! Thanks for sharing!